米国のギター・ベース用ハードウェアメーカーHipshot が、ベース用ブリッジの新製品KickAss Bass Bridge を発売しました。
名前と見た目で分かる通り、Leo Quan Badass II をヒップショット流にアップデートした製品です。
KickAss の元となったBadass 2は、米国のLeo Quan 社が1970年代に開発したジャズベ&プレベ用ブリッジ。
昔ながらのフェンダー製ブリッジよりも大型で重く、サドルが底面の溝でしっかりと固定されるバダス2は、アイアン・メイデンのスティーブ・ハリスやラッシュのゲディ・リーといったロック系ベーシストのほか、マーカス・ミラーのようなジャズベーシストにも愛用されました。しかし近年は供給が滞っており、入手が難しい状況が続いています。
そんな中ヒップショットが発売したKickAss は、バダス2を元に様々な面で進化を遂げています。
主な特徴は:
- 弦間ピッチを17.5mm から20mm の間で調節可能な溝付きサドル
- メロウなサウンドのブラス製サドルインサートが標準で付属。ブライトなサウンドのステンレス製インサートも単品購入可能
- 一般的な5本ネジマウントと、弦のボールエンドがブリッジの後ろから飛び出ない落とし込みストリングホールを採用
溝付きサドルについては、オリジナルのバダス2は標準で溝がなく、購入後にベースの弦間ピッチに合わせて掘る必要がありますが、KickAss ではその必要はありません。
またサドルは単品でも販売し、本家バダス2やAllparts のOmega Bridge とも互換性があります。
Hipshot KickAss Bass Bridge はクローム、ブラック、ゴールドの3色を用意。直販価格はクロームとブラックが85ドル、ゴールドが117.3ドル。国内での実勢価格は1万円前後と1万2000円前後です。
また今のところ4弦用のみですが、海外のベース掲示板には来年1月頃に5弦モデルを発売予定とヒップショットから聞いた、という投稿がありました。
品質に定評のあるヒップショット製で、価格も特別高価ではないため、多くのベーシストから注目されそうな一品です。
なおキックアスの競合製品としては、前述のAllparts Omega Bridge のほかにFender High Mass Bridge があります。
オメガは4弦用と5弦用があり、直販価格は75ドルと85ドル。国内では正規販売されていない模様です。
フェンダーのハイマスブリッジも4弦用と5弦用があり、国内ではサウンドハウスが直輸入品を販売しています。
仕様的にはオリジナルのバダス2に近いオメガ、溝付きサドルのハイマス、溝付きサドルに加えて弦間ピッチも調節&固定可能なキックアス、という違いがあります。
またキックアスはボールエンドが飛び出ないという点も、見た目にこだわる場合は重要な要素と言えそうです。
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