米国Jet City Amplification が、新製品Amelia を発表しました。同社では初となる独立2チャンネルのフルチューブアンプです。
主な仕様は真空管がプリアンプに12AX7 x 4、パワーアンプにEL34 x 2で出力は50W。パワー管はバイアス調整不要で6L6 へ交換できます。
チャンネルはクリーンとドライブの2つで、それぞれ個別の3バンドEQ とボリュームを搭載。
同社の既存の2チャンネルアンプは両チャンネルともに歪むのが基本仕様でしたが、Amelia のチャンネル1は完全なクリーンチャンネルです。
またドライブチャンネルはGain ノブに加えてブースト用のOverdrive ノブを備え、幅広いゲインレンジをカバーします。
両チャンネル共通のマスターコントロールには、Presence とDepth のほかフットスイッチで切替可能な2つのマスターボリュームを搭載。
本体背面にはエフェクトループ、スピーカー出力(4/8/16オーム)、フットスイッチ端子を配します。
寸法と重さは約W63.5 x H24 x D24cm、約18kg。付属の2ボタンフットスイッチではチャンネルとマスターボリュームの切替が可能です。
Jet City Amps Amelia は2016年1月発売予定。米国での実勢価格は499ドル。国内では代理店のサウンドハウスが扱うものと思われます。
なおAmelia の元となったEarhart は、リッチー・コッツェンやガスリー・ゴーヴァンらの使用で知られる、英国Cornford のMK50H II がベースという噂があります。
そのMK50H II の設計者で、コーンフォードの事業停止後に自身の会社Victory Amps を設立したマーティン・キッド氏は、数年前からジェットシティと協力関係にあるため、噂が真実である可能性は高そうです。
3000ドル程で販売されていたMK50 のサウンドが約1/6の価格で手に入るというのは、相当にお買い得感があります。
またAmelia とEarhart という製品名は、アメリカの女性飛行士アメリア・イアハートにちなんだものと思われます。
イアハート氏は女性として初の大西洋単独横断飛行を達成したほか、数々の飛行記録を樹立したことで知られる人物。
ジェットシティが自社のアンプにその名を冠したのは、アメリカとイギリスが海を越えて協力したことを示しているのかもしれません。
1月2日追記:サウンドハウスでの取り扱いが始まりました。
ソース: Jet City Amps - Amelia
参考: Musician's Friend - JCA Amelia
Jet City Amps (Facebook)
Cornford - MK50H II
TGP - Have you guys seens the Jet City Amelia??
Wikipedia - アメリア・イアハート
サウンドハウス - Jet City 一覧
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