2017/01/15
スプロがエレキギターを発表、1960年代のデザインをモダンに復刻
米国のギターアンプメーカーSupro が、新製品としてエレキギターを発表しました。
同社が1960年代に販売していたギターを現代の技術でアップデートした、レトロ感あふれるラインナップを用意します。
ギターの説明の前にスプロについて簡単にまとめると、元々は単体のメーカーではなく、米国で1940年代に創業した楽器メーカーValco 社の1ブランドでした。
ヴァルコはスプロ以外にAirline やNational などのブランドでギターやアンプを販売したほか、グレッチなどの他社へアンプをOEM 生産していたことでも知られます。
ヴァルコは1968年に倒産し、同時にスプロも消えますが、2013年に米国のAbsara Audio がスプロの商標を取得し、復活を遂げています。
ちなみにアブサラオーディオはエフェクターメーカーPigtronix のオーナーでもあります。
そんな新生スプロが放つエレキギターは、大きく3つのシリーズに分かれます。
Americana Series は、樹脂製ボディが特徴のセミホロウギター。内部をくり抜いたマホガニー材に、Acousti-glass と呼ばれる新開発の素材で作ったカバーを被せることで、豊かな鳴りと軽さを両立しています。
ピックアップは、1950年代にValco の技術者Ralph Keller 氏が開発したVistatone を復刻して搭載。見た目はハムバッカーですが構造的にはシングルコイルです。
ラインナップはボディシェイプ(大小2種類)やトレモロユニットの有無、ピックアップの数などが異なる全10モデルを用意します。
Island Series は、1962年に発売されたSupro Ozark がベース。アルダーボディにサテン仕上げのセットネックを備えるソリッドボディギターです。
ユニークな見た目のピックアップは、1950年代から60年代のスプロ製品が搭載していたClear-tone ピックアップを復刻したもの。
いわゆるゴールドフォイルピックアップの1種で、シングルコイルながら広い磁界によって図太いサウンドを放ちます。
ラインナップは1PU のJamesport、2PU のWestbury、3PU のHampton の3モデルです。
最後はLapsteel。座ってヒザ(Lap) やテーブルなどに置いて弾くエレキギターです。ラインナップはJet Airliner と名付けられた1モデルのみ。
Supro Electric Guitar の価格や発売時期は、米国で今月19日から始まるNAMM Show で発表されるものと思われます。
学生向けの安価なブランドだったオリジナルのスプロにならい、復刻版も手頃な価格で販売されることを期待したいところです。
ソース: Supro
参考: Premier Guitar - Cult Coils: Lesser-Known Vintage Pickups
サウンドハウス - SUPRO一覧
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