ヤマハがモデリングアンプの新製品THR Head を発表しました。アンプタイプと真空管タイプを5種類ずつ備え幅広い音作りが可能なほか、サードパーティ製IR にも対応するなど多機能な小型軽量ギターアンプです。
THR Head のラインナップは、シングルチャンネルのTHR100H と2チャンネルのTHR100H Dual の2種類。搭載するアンプモデルや100W 出力は同じです。
共通する主な仕様は、アンプタイプ5種類、真空管タイプ5種類、サードパーティ製も含むIR (Impulse Responce) スピーカーシミュレーション機能、エフェクトループ、ステレオヘッドフォン端子、XLR 端子のLINE 出力、専用フットスイッチ付属、PC 用ソフトでのカスタマイズ機能など。
またデュアルは完全に独立した2台分のTHR100H アンプを搭載しており、アンプモデルや真空管、リバーブなどを個別に設定できるほか、両チャンネルをミックスすることも可能です。
アンプタイプの内訳は:
- MODERN: 豊かな低音とサステインを持つ、アメリカンハードロックを代表するスタックアンプサウンド
- LEAD: 程よいゲインのプリアンプによる、ミッドレンジの素晴らしい往年のイギリス製アンプサウンド
- CRUNCH: 明るく鮮明でありながらダイナミックな歪みが特長の、ブリティッシュコンボアンプサウンド
- CLEAN: クリアかつ豊かなクリーントーンが特長的な、アメリカンコンボアンプサウンド
- SOLID: ソリッドステート回路によるクリアなトーンが特長のアンプサウンド
真空管タイプは:
- 6V6: 小さな音量でも歪みを得られることから、アメリカン小型コンボアンプによく搭載されるパワー管
- EL84: 柔らかいドライブが特長で、ブリティッシュコンボアンプに多く採用される パワー管
- KT88: 音量を上げても歪みにくく、ジャズからメタル向けのアンプまで幅広いジャンルをカバーするパワー管
- 6L6GC: 中域の粘りが特徴で、アメリカンアンプによく採用されるパワー管
- EL34: 中高域の音抜けがよく、ブリティッシュアンプによく採用されるパワー管
寸法と重さは、THR100H がW445 x D248 x H95 mm、3.6kg。Dual がW445 x D248 x H125 mm、4.2kg。
Yamaha THR Head シリーズは2015年10月1日(木)発売予定。実勢価格はTHR100H が6万8000円、Dual が8万8000円。いずれも税別です。
またヘッドとともに純正キャビネットも発売します。ラインナップは12インチ1発のTHRC112 と、12インチ2発のTHRC212。ともにクローズドバックです。
スピーカーはEminence で、112 がLegend 1218、212はLegend 1218 とTonker。212は2系統入力にも対応します。
寸法と重さは、112がW481 x H371 x 271mm、13kg。212がW701 x H471 x D301mm、24kg。筐体の素材は合板です。
税別実勢価格は112が3万6000円、212が5万6000円。こちらも10月1日発売予定です。
ソース: Yamaha THR Head
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