米エレクトロ・ハーモニックスが新製品Cock Fight を発売しました。ワウとトーキングマシーンの2種類のフィルターエフェクトに加えて、ファズ回路も備える3 in 1 ペダルです。
コントロールは大きなツマミが左からVol、Freq、Tone、Drive。Freq はフィルターの周波数を設定。Tone とDrive はファズ用です。
その下の2つの小さなツマミは、左が低域ブースト用のBottom。ベースで使う際にローエンドを補えます。
右はファズ回路のトランジスタへの供給電圧を調節するBias。右に回しきった位置が標準で、左に回すほど電圧が下がり、ファズサウンドがぶつ切れになります。
2つのミニスイッチは、左がCRY (ワウ)とTALK の切替え用。右はファズ回路をフィルター回路の前後どちらに置くか、またはオフにするかを選びます。
入力端子の下にあるEXP 端子は、市販のエクスプレッションペダルやコントロールボルテージ端末をつないで、Freq ツマミを外部コントロールできます。
電源は9V 乾電池と9V DC パワーサプライに対応。消費電流は35mA。EXP 端子はTRS。
Electro-Harmonix Cock Fight の定価は148.9ドル。米国では出荷中です。
ちなみに製品名のCock Fight は、英語でニワトリ同士を戦わせる闘鶏を意味し、公式動画の冒頭もそれを意識した内容になっています。
しかしCock という単語は、英語圏では男性器を意味する俗語としても広く使われているので、「男性器で戦う」という意味にも取れてしまいます。
そのため海外のギターフォーラムでは「名前が下品」、「マイク・マシューズだから仕方ない」、「女にはBig Muff Pi があるし男がCock Fight で騒ぐのもどうかと思う」、「Q:マフの前にこれを繋いだらどうなるの? A:ナノシリーズが生まれる」など、製品名について熱い議論が起こっています。
エレハモの真意はわかりませんが、少なくとも英語圏では注目を集める製品名であり、マーケティング的には成功と言えそうです。
11月6日追記:国内では年末発売予定。定価は税別2万2000円。実勢価格は税込1万9000円前後です。
ソース: EHX.com - Cock Fight
参考: キョーリツコーポレーション - EHX Cock Fight
TGP - New EHX Cock Fight (Cocked talking wah)
Guitar World - Electro-Harmonix Introduces Cock Fight "Cocked Talking Wah" Pedal
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