MXR がコンパクトエフェクターの新製品3モデルを発表しました。スクリプトロゴ・ダイナコンプの再復刻のほか、2モードオーバードライブのDouble-Double、電圧を可変できるSuper Badass Variac Fuzz がラインナップに加わります。
新製品を順番に見てゆくと、まず新しいダイナコンプは、1970年代に発売されたオリジナルを、当時と同じCA3080 メタル缶IC を採用して再現したモデル。
基本コンセプトは2008年末発売の'76 Vintage Dyna Comp CSP028 と同じですが、新たにオンオフ状態を示すLED を搭載するとともに、パワーサプライでの動作に対応しました。
なお製品ページにバイパス方式の説明がありませんが、オリジナルに倣い非トゥルーバイパスと思われます。
MXR Script Dyna Comp Compressor CSP102SL の米国での実売価格は140ドル。
LED や電源端子の採用で見た目のヴィンテージ感は薄れましたが、オリジナルのダイコンやCSP028 にはない使い勝手の良さは魅力です。
Double-Double OD は、その名の通り本体中央のミニスイッチでローとハイの2種類のモードを切り替えられるオーバードライブペダル。
各モードはゲイン量に加えて音のキャラクターも異なり、ローはローゲインかつ中域を強調、ハイはハイゲインで低域と高域が強調されます。
コントロールはLevel、Drive、Treble、Bass の4ノブとミニスイッチ。フットスイッチはトゥルーバイパスです。
MXR Double-Double Overdrive M250 の実売価格は130ドル。手頃な価格に加えて、2モード切替に2バンドEQ と使い勝手も良さそうです。
Super Badass Variac Fuzz は、本体右上のVariac (変圧) ノブで動作電圧を5V から15V まで可変できることが特徴です。
MXR いわく基本サウンドは「レアなヴィンテージファズ」。そこから電圧を下げることで、死にかけの電池で動かしたようなブツ切れかつルーズなサウンドになります。
コントロールはVariac のほかにTone、Output、Gain の計4つ。フットスイッチはトゥルーバイパスです。
MXR Super Badass Variac Fuzz M236 は米国で130ドル。電圧の変化でどのように音が変わるのか、デモ動画の公開が待たれます。
6月26日追記:PremierGuitar によるNAMM のレポート動画が公開されました。先日発表されたWay Huge Camel Toe Mk II を含む新製品のサウンドを聴けます。
動画ではダンロップのデモでお馴染みのブライアン・キーホー氏が、Double-Double のローモードについて「クラシックなジャパニーズスタイルのOD」と説明しています。
それを受けてプレミアギターが「あの緑色の箱のこと?」と聞くと、「それについては答えられないね!」と返答。
またハイモードについては、「非対称クリッピングの、クラシックなアメリカン・ブティックスタイルOD」とのことです。
こちらについてはかなり言葉を選んで説明していますが、歴史ある米国のブティックOD といえばKlon やLandgraff DOD、Fulldrive、Timmy、OCD あたりが思い浮かびます。
仮にローモードがTS 系だとすれば、ハイモードはその発展形といえるDOD やフルドラあたりと考えるのが妥当かもしれませんが、今のところ真相は闇の中です。
6月27日追記:Double-Double とVariac Fuzz の元ネタについて、海外のギター掲示板に投稿がありました。
それによるとDouble-Double のLo はチューブスクリーマーでHi はOCD。Variac Fuzz はダンロップのBand of Gypsys Fuzz にトーンノブとヴァリアックノブを追加したものとのことです。
一般人の投稿なので釣りの可能性も考えられますが、本当ならばなかなか興味深い話です。
9月15日追記:国内価格と発売時期がわかりました。価格はコンプが税込2万円前後、ほか2つが税込1万9000円前後。発売時期はコンプとダブルダブルが10月、ヴァリアックファズが年末の予定です。
ソース: MXR - CSP102SL / M250 / M236
参考: Sweetwater - MXR
TGP - MXR Double-Double OD M250 #11
TGP - New MXR Fuzz? #12
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