Peavey がギターアンプの新製品6505MH Japan Edition を発売します。
日本でのみ販売する限定モデルで、代理店いわく「すでに昨年から大きな反響を得ている6505MHの内部サーキットに、Peaveyの国内総代理店であり、数々のオーディオのカスタマイズを手がけてきた株式会社 逸品館がモディファイを加え、中音域をしっかりと押し出し、タイトでファットなサウンドに仕上げ、もうひとつのブラウンサウンドを実現しました」とのことです。
代理店が作成した比較表によると、通常モデルとの違いは、トーレックスの色をブラックからダーク・グリーンに変えるとともに、プリアンプの真空管3本をJJ のECC83S で統一しています。
つまり逸品館が施した「モディファイ」とは、プリ管を交換したことを指しているようです。
そこで念のため逸品館へ、Japan Edition と通常モデルの回路に違いがあるか問い合わせたところ、以下のような回答が届きました。
お問い合わせをいただきました「6505MH Japan Edition」に関しまして
こちらの製品は「6505MH」とは一部異なるパーツを使用しており
既存の「6505MH」と比べ、中音域を押し出すサウンドが特徴となっております。
このように回路については一切触れられていないので、音質に関わる変更点はプリ管のみということで間違いなさそうです。
真空管の交換で音質が変わるのは間違いありません。しかしそれを「内部サーキット」への「モディファイ」、つまりは「内部回路の改造」と説明する逸品館の姿勢には、疑問を感じざるを得ません。
また音質が良し悪しではなく好き嫌いの問題であることを考えれば、通常モデルのほうが「ワンランク上」に感じられる可能性も十分あります。
希望小売価格は通常モデルが税抜5万9800円、ジャパンエディションが税抜7万8500円。差額は1万8700円。
ジャパンエディションにはソフトカバーが付属するほか、数量限定で日本のピックブランドMaster 8 Japan とのコラボピックも付属します。
JJ ECC83S は1本1500円前後で販売されているので、グリーンのトーレックスや付属品が不要であれば、通常モデルと真空管を買って、出費を抑えつつ音の違いを楽しむという手もあります。
ソース: Peavey Japan (Facebook) 2017/3/15
参考: Peavey Japan (Facebook) 2017/3/5
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