ラトビアのエフェクターメーカーGamechanger Audio が、新製品Plasma Pedal を発表しました。
キセノンガスを封入したガラス管の中で、入力信号をスパークさせて歪ませる、新発想のドライブペダルです。
PLASMA PEDAL の動作原理をざっくりまとめると、まずギターからの信号を内蔵のトランスで3.5kV (3500V) に昇圧。
一般的なパッシブピックアップの出力は0.1V から0.4V ほどなので、数千~数万倍に昇圧されることになります。
そしてその超高圧信号をキセノン管に送り込み、放電したエネルギーをアナログのオーディオ信号に変換して、歪みサウンドを生み出します。
つまりPLASMA PEDAL の中央に鎮座するキセノン管が光るのは飾りではなく、実際にギターの信号がスパークし、歪みサウンドに変換される姿そのものです。
サウンドは同社いわく「クイックで反応が良く、ユニークなキャラクターを持つ超ヘヴィーなディストーション」
コントロールはDrive、Voltage、Blend と、High Freq とLow Freq の2バンドEQを搭載。
Drive とVoltage で歪みと音量を設定し、Blend はエフェクト音と原音の混ぜ具合を調節します。
Blend を最大にすると原音がカットされ、キセノン管を経由した音のみが出力されるので、ノイズゲートを深く掛けたようなキレのあるサウンドを鳴らすことも可能です。
PLASMA PEDAL は近日中に予約受付を開始予定。価格は未発表です。
開発者いわく「この美しいスパークを見ると、脳内麻薬が湧き出てくるんだ」とのこと。超わかります。
ちなみにゲームチェンジャーオーディオは、ピアノのダンパーペダルのようなホールド / サンプラーペダルPLUS PEDAL を生み出した会社でもあります。
バルト海のほとりで、従来のギター用エフェクターの常識を超えた製品を生み出し続けている同社の動向は、今後も要注目と言えそうです。
ソース: Gamechanger Audio
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