Harman がDigiTech / DOD の開発チームを解雇、チームの責任者はオリジナルブランドRose Pedals を設立

DigiTech / DOD がエフェクター部門の社員を解雇したことがわかりました。

同部門の責任者を務めていたTom Cram 氏がデジテック公式Instagram に投稿したコメントによると、デジテックおよびDOD ブランドを保有するHarman International が、両ブランドをハーマン・プロフェッショナル部門に統合することを決定し、その際にトム氏を含むチーム全体を解雇すると通知したとのことです。

なおこの投稿は後に削除されています。本記事のトップ画像はそのスクリーンショットです。




近年のDigiTech / DOD は、前者がデジタル、後者がアナログという棲み分けのもと、Trio シリーズやSDRUM のような革新的な製品や、Looking Glass やBoneshaker といった著名ビルダーとのコラボペダル、さらにはGonkulator やMeat Box の復刻など、ユニークかつ魅力的な製品を連発し、エフェクター市場で大きな存在感を放っていました。

そんな好調なブランドを支えてきた社員を解雇するという、今回のハーマンの判断は理解に苦しむところ。

もしかするとハーマンを買収したサムスンの意向なのかもしれませんが、真相は闇の中です。

なお両ブランドともに名前は残るようですが、SNS の更新は6月中旬で止まっているうえ、生産終了製品も相次いでいるため、活動は大幅に縮小されそうです。

一方でチームの責任者だったTom Cram 氏は、自身のエフェクターブランドRose Pedals を設立。

最初の製品としてMaestro FZ-1S を魔改造したBlack Rose Fuzz の予約受付を始めています。

製造ラインからキャリアを始めてブランドの責任者にまで出世した生粋のデジテック人間で、趣味はDigiTech / DOD 製品の収集、そして熱烈なファズ愛好家でもあるトム氏のペダルということもあり、すでに海外のエフェクターマニアの間では大きな注目を集めています。気になった方は下の参考リンクへどうぞ。

参考リンク
Rose Pedals - 公式サイト / Instagram
Tom Cram (Instagram)
The Gear Page - Rose Pedals Electric Effects
Harman International
サウンドハウス - DOD 一覧

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